その他
音楽・数学・言語情報科学が拓く音楽の地平
音楽は,数学と言語が進化させる !
音楽のある側面を言語化し,構造化・記号化できるのか,という問いについて,近年多くの研究成果が出てきている.
一方,近年の高性能なコンピュータにより,形式言語による知識表現と推論方式によって,音楽による心や脳の働きが模倣できる時代となってきている.つまり,音楽と数学と言語学の結びつきを一層強いものにしているのがコンピュータである.したがって,いまや音楽の研究には,コンピュータが不可欠のツールとなっている.
本書は,音楽専門の読者だけでなく,数学の学芸分野への応用に興味をもつ読者,言語理論の応用に関心のある読者,情報科学の音楽応用に関心のある読者を対象として,章ごとにそれぞれのテーマにある程度独立性を持たせた深い解説を行う.
電子書籍¥4,840 小売希望価格(税込)
紙の書籍¥4,840定価(税込)
基本情報
発売日 | 2017年5月29日 |
---|---|
本体価格 | 4,400円 |
ページ数 | 236 ページ ※印刷物 |
サイズ | B5 変形 |
ISBN | 9784764905382 |
ジャンル | その他 |
タグ | 音楽, 言語 |
電子書籍形式 | 固定型 |
主要目次
はじめに
目次
第1章 音楽の意味を計算する機械
1.1 計算機の恩恵に浴する音楽理論とは
1.2 標題音楽小史
1.3 音楽のゲシュタルト的理解
1.4 記号論による旋律の意味づけ
1.5 音楽の意味の分類
1.6 簡約仮説とシェンカー分析
1.7 旋律の逆行に対する音楽分析
1.8 言語になぞらえた音楽の理解
1.9 認知的リアリティ
第1章関連図書
第2章 白鍵と黒鍵の数学
2.1 「2」と「3」の音階
2.2 ピタゴラス音律の修正
2.3 純正律 ―「5」の導入
2.4 倍音とは何か
2.5 中全音律
2.6 鍵盤と楽譜
2.7 x ∧12 =2 を解く
2.8 12音平均律の対称性
2.9 平均律の音楽史 ―J.S.バッハとシェーンベルク
第2章関連図書
第3章 言語から見た音楽
3.1 チョムスキーの生成文法とその展開
3.2 形式言語とオートマトン
3.3 人間の言語の階層
3.4 和声進行規則の言語クラス
3.5 確率文脈自由文法
3.6 内部素性とヘッドによる文法
3.7 組合せカテゴリー文法
3.8 楽曲解析のアルゴリズム
第3章関連図書
4章 バークリーメソッド
4.1 音程
4.2 和音
4.3 和音名と機能のルール
4.4 歴史的な意義
4.5 記号化の功罪
4.6 仮想化
4.7 ジャズとクラシックと J-Pop
第4章関連図書
第5章 暗意-実現モデル
5.1 音楽に現れるゲシュタルト
5.2 暗意-実現モデルの原理
5.3 暗意-実現の基本パターン
5.4 カールセンの実験と暗意-実現モデルの妥当性
第5章関連図書
第6章 楽曲の木構造解析
6.1 グループ解析
6.2 拍節構造解析
6.3 簡約への序章
6.4 タイムスパン分析
6.5 延長的簡約解析
6.6 和音とピッチ間の距離
6.7 和音の緊張度とメロディーのアトラクタ
第6章関連図書
第7章 GTTMの展開
7.1 音楽に意図を込めること
7.2 GTTM 分析とレンダリング
7.3 タイムスパン木の形式化
7.4 簡約距離
7.5 タイムスパン木の妥当性に関する実験
7.6 タイムスパン木による旋律モーフィングの実現
7.7 まとめに代えて
第7章関連図書
おわりに
付録A 音楽学の基礎知識
A.1 音高と音名、音程
A.2 音階と旋法
A.3 調
A.4 旋律と対位法
A.5 和音と機能和声
A.6 拍とリズム
索引
目次
第1章 音楽の意味を計算する機械
1.1 計算機の恩恵に浴する音楽理論とは
1.2 標題音楽小史
1.3 音楽のゲシュタルト的理解
1.4 記号論による旋律の意味づけ
1.5 音楽の意味の分類
1.6 簡約仮説とシェンカー分析
1.7 旋律の逆行に対する音楽分析
1.8 言語になぞらえた音楽の理解
1.9 認知的リアリティ
第1章関連図書
第2章 白鍵と黒鍵の数学
2.1 「2」と「3」の音階
2.2 ピタゴラス音律の修正
2.3 純正律 ―「5」の導入
2.4 倍音とは何か
2.5 中全音律
2.6 鍵盤と楽譜
2.7 x ∧12 =2 を解く
2.8 12音平均律の対称性
2.9 平均律の音楽史 ―J.S.バッハとシェーンベルク
第2章関連図書
第3章 言語から見た音楽
3.1 チョムスキーの生成文法とその展開
3.2 形式言語とオートマトン
3.3 人間の言語の階層
3.4 和声進行規則の言語クラス
3.5 確率文脈自由文法
3.6 内部素性とヘッドによる文法
3.7 組合せカテゴリー文法
3.8 楽曲解析のアルゴリズム
第3章関連図書
4章 バークリーメソッド
4.1 音程
4.2 和音
4.3 和音名と機能のルール
4.4 歴史的な意義
4.5 記号化の功罪
4.6 仮想化
4.7 ジャズとクラシックと J-Pop
第4章関連図書
第5章 暗意-実現モデル
5.1 音楽に現れるゲシュタルト
5.2 暗意-実現モデルの原理
5.3 暗意-実現の基本パターン
5.4 カールセンの実験と暗意-実現モデルの妥当性
第5章関連図書
第6章 楽曲の木構造解析
6.1 グループ解析
6.2 拍節構造解析
6.3 簡約への序章
6.4 タイムスパン分析
6.5 延長的簡約解析
6.6 和音とピッチ間の距離
6.7 和音の緊張度とメロディーのアトラクタ
第6章関連図書
第7章 GTTMの展開
7.1 音楽に意図を込めること
7.2 GTTM 分析とレンダリング
7.3 タイムスパン木の形式化
7.4 簡約距離
7.5 タイムスパン木の妥当性に関する実験
7.6 タイムスパン木による旋律モーフィングの実現
7.7 まとめに代えて
第7章関連図書
おわりに
付録A 音楽学の基礎知識
A.1 音高と音名、音程
A.2 音階と旋法
A.3 調
A.4 旋律と対位法
A.5 和音と機能和声
A.6 拍とリズム
索引