近代科学社

書籍検索
ジャンル選択

情報

万能コンピュータライプニッツからチューリングへの道すじ

原著 マーティン デイビス
翻訳 沼田 寛

著者紹介

コンピュータ前史
 ライプニッツからチューリングに至る数理論理学の系譜は、コンピュータの理論的バックボーンを形成しAIの登場までも予見している。代数の記号表現を通じて人間の思考の範囲すべてを包括するような記号体系の構築に献身したロジシャンたちの苦闘を、時代背景を取り込みながら解説する。さらに本書を構成する7人のロジシャンたちを、豊富なエピソードをもとにその人となりを描写する。
 また、本文に取り込むと冗長になりすぎる数学的解説は、原註に取り込むことで半独立的な構成としている。

電子書籍¥3,600 小売希望価格(税別)

紙の書籍¥3,600定価(税別)

基本情報

発売日 2016年12月1日
ページ数 264 ページ ※印刷物
サイズ
ISBN 9784764904712
ジャンル 情報
タグ 教養, 情報科学
電子書籍形式 固定型

主要目次

第1章 ライプニッツの夢
第2章 論理を代数に変換したブール
第3章 フレーゲ:画期的達成から絶望へ
第4章 無限を巡り歩いたカントル
第5章 ヒルベルトの救済プログラム
第6章 ヒルベルトの計画を転覆させたゲーデル
第7章 汎用計算機を構想したチューリング
第8章 万能計算機の現実化
第9章 ライプニッツの夢を超えて

目次をさらに表示する

著者紹介

原著者

マーティン・デイヴィス(Martin Davis)
1928 年、ニューヨーク市生まれ。
アロンゾ・チャーチのもとで博士号を取得、1950 年代にはヒルベルトの第 10 問題に関する重要な部分的結果を得ている。
1950 年代後半には「チューリング機械の停止問題」を定式化、彼が著わした計算理論の教科書(渡辺茂・赤摂也訳、岩波書店)は当時の研究者たちの必携書となった。
記号論理学の歴史に造詣が深く、“The Undecidable” の編纂でも有名。超準解析を解説した著書(難波完爾訳、培風館)もある。
現在はニューヨーク大学名誉教授、カリフォルニア在住。

訳者

沼田 寛(ぬまた ひろし)
1948 年、滋賀県生まれ。
京都大学理学部卒。
出版社勤務、フリーのサイエンスライター等を経て、2000 年より公立はこだて未来大学システム情報科学部講師。
2014 年に定年退
職後は、おもに科学書の翻訳の仕事をしている。
著書に
『科学はどこまで謎を解いたか』(宝島社)
『ヒジョーシキな科学』(ジャストシステム)
『図解「複雑系」がわかる本』(中経出版)
訳書に
『無限をつかむ』(イアン・スチュアート著、近代科学社)など。

著者紹介をさらに表示する