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工学

実践UXデザイン現場感覚を磨く知識と知恵

著者 松原 幸行

著者紹介

UXデザインの実践的手法を解説!
 UXデザインとは,ユーザーの経験をより良くするための仕組み・仕掛けを企画・設計することである.
 本書は,著者の長年にわたる実務経験を基にUXデザインにおける実践的手法を解説する.例えば,「経営層の説得が難しい」とか「UXデザインのプロセスと既存の開発プロセスをどう統合したらよいか分からない」などの対処法を教示している.このようなメソッドとして一般化しにくい現場の知識や現場感覚を大事にしながら,実践上必要となる知識や知恵をまとめる.
 UXデザインをどのように実務に使うか悩んでいる読者必読の書である.

電子書籍¥2,750 小売希望価格(税込)

紙の書籍¥2,750定価(税込)

基本情報

発売日 2018年7月26日
本体価格 2,500円
ページ数 200 ページ ※印刷物
サイズ A5 変形
ISBN 9784764905696
ジャンル 工学
タグ 工学デザイン
電子書籍形式 固定型

主要目次

第1章 UXデザインを実践する
1-1. デザインという言葉の定義
1-2. UXデザインの意味
1-3. デザイン思考とは
1-4. デザイン思考に関するノーマン氏の示唆
1-5. 仕事のツール
1-6. チームワークを成功させる要素
1-7. 小さな問 ~UIのトップメニューー考~
1-8. 知をまとめる
1-9. UXとUI
1-10. コトを思考する
1-11. アイディア発想
1-12. アンカリングと「UXナッジ」を利用した動機付け
1-13. UXのハニカム構造をもとにユーザーを知る
1-14. ロジカルな思考
1-15. 認知的な側面
1-16. インターナショナル・ユーザビリティ評価の難しさ

第2章 経営との関係に配慮する
2-1. 経営の視点とUXデザイン
2-2. 経営者が期待すること
2-3. UXデザインとコスト削減の同時達成のために
2-4. どのようにコミットするか
2-5. ホワイトカラーの生産性改革
2-6. アリの生態と組織論
2-7. ビジネス 2.0
2-8. インサイトエンジンと新規事業
2-9. チームワークの活性化 〜マネージャーの関与~
2-10. スケールアウトな発想
2-11. 顧客志向ではない、今までの顧客志向アプローチ

第3章 関連部門・分野との関係を重視する
3-1. WinWinと共創
3-2. 社内での共創
3-3. 会議の人数について
3-4. 越境力
3-5. CRXプロジェクトでの経験
3-6. 国際標準について
3-7. ピンポイント広告
3-8. 新たなデザイナーの役割 ~ UXライティングという仕事~
3-9. 仕事で最高のパフォーマンスを上げる方法
3-10. マーケティングとの関係

第4章 最新技術をひも解く
4-1. 紙とIoTとUX
4-2. AIとUXデザイン
4-3. プロシューマー時代とCtoB
4-4. シンギュラリティとUX
4-5. ブロックチェーン技術とUX
4-6. フューチャ技術をどう獲得し咀嚼するか

第5章 クリエイティブ脳を使う
5-1. クリエイティブ脳とは
5-2. 音楽とクリエイティブ脳
5-3. 感性とクリエイティブ脳
5-4. 脳の休養をとる
5-5. ことわざの読み方
5-6. メタファを通じて潜在意識を理解する
5-7. 直感エンジン
5-8. ゴールデンサークルとイノベーター理論

第6章 未来志向のUXデザインを考える
6-1. 未来学とアドバンストUXデザイン (AUXD)
6-2. UXD2.0におけるUXデザインの課題 (UXD3.0へ向けて)
6-3. 生産性とUXデザインの未来
6-4. BtoB において重要なこと
6-5. スマートハウスとロボット
6-6. ワークプレイスがUXに与える影響について
6-7. ワークプレイス作りの指針は4点で決まり! 1
6-8. ワークプラクティス研究

第7章 社会現象,社会行動に敏感になる
7-1. 感性価
7-2. イールームの法則 (Eroom's Law)
7-3. ポケモンGOとUX
7-4. コンテンツと仕組み
7-5. サービスデザインの本質
7-6. ウーバライゼーション
7-7. カワイイとポッセとサブカルチャーについて
7-8. 弱いつながりは強い ~コネクションよりもブリッジ~
7-9. ソーシャル・センタード・デザイン

第8章 優れたUXのデザイナーを目指す
8-1. デザイナーの行動指針「三気力」について
8-2. 気持ちを高める
8-3. 企業の中でこそのイノベーター
8-4. イノベーションはイノベーティブな発想で
8-5. UXデザインのメンタリング

索引
著者プロフィール

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著者紹介

松原 幸行 (まつばら・ひでゆき)
 美術専門学校を卒業後,パイオニア株式会社.富士ゼロックス株式会社のデザイン
部門を経て,
2006 年にキヤノン株式会社 総合デザインセンターに所属し,アドバンストデザイン室などのマネジメント職に従事.
 メーカー勤務と並行して,2004 年にNPO法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)の設立に加わり,
以後,理事としてHCD の普及に努めている.2009 年にHCD認定専門家資格を取得.
2018 年 6月に理事を退任.UXライター.
教員歴
青山学院大学大学院,非常勤講師(1997 ~ 2004年)
NPO法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net )での活動
2004 ~ 2017年 HCD-Netの設立に参画し,同年より理事・広報社会化事業部 副事業部長
2012 ~ 2016年 副理事長
2012 ~ 2016年 SF映画SIG 主査
2015 ~ 2017年 事務局長
2014 ~ 2018年 アウォード表彰委員会 委員長
その他
● CRXプロジェクト(発起人.1995 ~ 2012年)
● TC159 SC4/WG6に所属しISO 13407規格制定に参加(1999年発行)
● ISO/IEC 24755(モバイルアイコン)エディター(2007年発行)
● HCDライブラリー(近代科学社)編集委員
著書
●『ヒューマンインタフェース』(共著,オーム社,1998年)
●『ユーザビリティハンドブック』(共著,共立出版,2007年)
●『SF映画で学ぶインタフェースデザイン アイデアと想像力を鍛え上げるための141のレッスン』(共訳,丸善出版,2014年)
●『HCDライブラリー第0巻 人間中心設計入門』(共著,近代科学社,2016年)ほか
受賞歴
●「Fuji Xerox 8080 J-StarⅡ」で日本グッドデザイン賞部門別大賞受賞(1988年)
●「CRX Projectの活動」でグッドデザイン賞特別賞受賞(2000年)ほか

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