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マリンITの出帆舟に乗り海に出た研究者のお話

著者 和田 雅昭
著者 マリンスターズ

熱血教授 ITは現場が命! 水産資源はITが守る!!
地球温暖化は、地上の話だけではない。海中においても始まっている。著者は、イカ釣りロボットで有名な東和電機製作所在職中に、開発したホタテ養殖のシステムが全返品されたとき、次のことに気づく。「システムが悪いのか、そもそも海の状態に変化があるのか」。
海と漁師が大好きな著者は、ITを使って海洋資源と海洋状態の「見える化」に、多くの人々を巻き込みながら大奮闘していく。
本書はそんな著者の奮闘ぶりを小気味のよい文章とともにわくわく感を持って伝えている。成すことの面白さを著者と共に体験できる。

紙の書籍¥1,800定価(税別)

基本情報

発売日 2015年3月20日
ページ数 160 ページ ※印刷物
サイズ 46
ISBN 9784764955516
ジャンル 情報
タグ 公立はこだて未来大学出版会, 教養
電子書籍形式 販売なし

主要目次

第1章 マリンIT前史
小さいころから釣り好きの父に
北大水産学部の漁業学科へ
大好きな函館で就職を果たす
初めての製品開発
海を相手にする技術の難しさ
大型イカ釣漁船への実装
太平洋の上でのプログラミング
入社3年目、新型イカ釣機を開発
クレーム対応へ全国を駆け回る
携帯電話を握りしめて就寝
うれしかったウソの呼び出し
ホタテの大量死
第2章 マリンIT始動!
モバイルITを海へ出す
はこだて未来大学との出会い
留萌のナマコ桁網漁を研究対象に
フィールドリサーチは「営業」が命
10万円のブイ開発という無茶ぶり
ノーマリーオフで究極の省電力化
多層観測が漁業者の常識をくつがえす
「ユビキタスブイ」の誕生秘話
量産型マイクロキューブの開発
急速に普及するユビキタスブイ
ユビキタスブイ製品化へ
リアルタイム資源評価システムに着手
マリンブロードバンド環境の構築
操業日誌デジタル化の苦戦
第3章 みんなのマリンIT
漁業者はiPadに夢中!
アプリ開発のターゲットは
70代マリンITの情報デザイン
第三世代マイクロキューブ
漁業者のオチャメなつぶやき
単機能アプリで漁業者の混乱を避ける
漁業者主体の資源管理への第一歩
研究者も漁業者もワクワク
ユーザセンタードデザインを貫く
高まる漁業者との一体感
アップル社への不服の申し立て
北海道科学技術賞受賞
海を越え世代を超えるマリンIT

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