近代科学社

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情報科学の基礎論への招待

著者 小倉 久和

コンピュータは何ができて何ができないのか、原理的に考えていくと、コンピュータとはいったい何か、という基本的な問題に帰ることになる。
これはコンピュータの科学である計算機科学あるいは情報科学の基礎論の一つの課題である。情報科学はさまざまな科学の諸分野を基礎としているが、ここでは、そのような分野の理解を通して、コンピュータとは何か、アルゴリズムとは何か、コンピュータの扱う知識とは何か、そして、コンピュータは何ができて何ができないか、このようなことを理論的に考えてみる。
コンピュータの動作の基本はアルゴリズムである。コンピュータはコンピュータのアルゴリズムとして表わせるものはすべて処理できる。コンピュータは何ができるかということは、言い換えると、原理的な意味でアルゴリズムとして表わせるものは何か、ということである。ところで、このようなアルゴリズムを処理するコンピュータの動作自身もやはりアルゴリズムになっており、コンピュータで実行することができる。そのことがコンピュータにある意味での無限の可能性を与えている。このようなアルゴリズムについて考えること、これが本書のテーマである。

紙の書籍¥2,500定価(税別)

基本情報

発売日 1998年4月1日
ページ数 176 ページ ※印刷物
サイズ B5
ISBN 9784764902657
ジャンル 情報
タグ コンピュータサイエンス, アルゴリズム, 教科書
電子書籍形式 販売なし

主要目次

1.情報の科学
2.計算機械とコンピュータ
3.0と1の世界の数値と文字
4.コンピュータの基本構成
5.並べ替えと一筆書きのアルゴリズム
6.アルゴリズムと数式の表現
7.コンピュータの推論と占い
8.帰納と再帰のアルゴリズム
9.コンピュータと言葉
10.コンピュータは何ができるか
11.コンピュータは何ができないか、何が苦手か
12.コンピュータがうそをつく?
参考図書
索引

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