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工学

ピークレス都市東京

著者 中村 文彦
著者 三浦 詩乃
著者 三牧 浩也
著者 本間 健太郎
著者 相 尚寿
著者 北崎 朋希

著者紹介

【コロナ禍が東京にもたらした住まい方や働き方の変化を、都市計画の観点から考察!】

 世界有数の人口集積地であり、様々な経済活動が行われる大都市東京は、様々な機会を生み、豊かなサービスや体験を提供してきました。この集積を支えてきた鉄道網や充実したインフラ、優れた建築や都市空間は、東京の貴重な資産と言えますが、一方で、郊外に暮らし毎日都心に通う従来の一様な働き方は、極端な集中すなわち「ピーク」を生み、朝の通勤ラッシュに代表される弊害も生み出してきました。
 本書では、東京に集積する企業の意識の変化、それに伴うワーカーの生活様式の変化によってピークレスな都市が実現するという流れが、コロナ禍を経てある程度具現化できつつあることを提示したうえで、その持続や拡大に向けて、企業やワーカーのさらなる変化を促すためには、開発事業者と鉄道事業者がどのように連携していくことが望ましいのかを考察します。
 東京がピークレスな都市へと変革していくために、関係事業者がともに取り組むうえで、本書がその一助となれば幸いです。

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基本情報

発売日 2023年3月10日
本体価格 2,200円
ページ数 136 ページ ※印刷物
サイズ A5
ISBN 9784764960572
ジャンル 工学
タグ 都市計画・建築・土木, 近代科学社Digital
電子書籍形式 リフロー型

主要目次

第1章 ピークレス都市について
1.1 ピークレスとは何か
1.2 ピークレスの具現化
1.3 多様な選択肢のある魅力的な都市へ

第2章 東京一極集中
2.1 通勤混雑の変遷
2.2 鉄道網を基盤として発展してきた東京の都市構造
2.3 東京一極集中がもたらした効果と影響
2.4 まとめ:集積の効果と負の側面

第3章 住まい方、働き方、オフィス立地の変化
3.1 コロナ禍がもたらした変化
3.2 働き方と住まい方の変化
3.3 サテライトオフィス立地の変化

第4章 企業の変化
4.1 緊急事態宣言等が都市活動に与えた影響
4.2 コロナ禍の日本社会への余波
4.3 企業総務アンケート分析
4.4 考察:動きはじめた企業の姿勢

第5章 ワーカーの変化
5.1 働き方の変化
5.2 フレキシブルオフィスの使われ方
5.3 若者世代へのインタビューからの示唆

第6章 東京の通勤鉄道の変化
6.1 はじめに
6.2 通勤利用の変遷
6.3 鉄道事業者へのヒアリング
6.4 国土交通行政の動向

第7章 コロナ禍からの学び
7.1 企業、ワーカー、鉄道の変化
7.2 試算例1:ピークレス効果の継続可能性
7.3 試算例2:ピークレス効果を発揮するサテライトオフィス供給のあり方
7.4 これからの東京

第8章 コロナ禍の3年間の総括と未来への示唆

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著者紹介

中村 文彦(なかむら ふみひこ)
東京大学大学院新領域創成科学研究科スマートシティデザイン研究社会連携講座特任教授、工学博士
1989年東京大学大学院工学系研究科博士課程中退、
同年より東京大学助手、横浜国立大学助教授、横浜国立大学教授を経て、2021年より現職。
専門は、都市工学、都市交通計画、公共交通政策。
全体編集担当
執筆担当:1、2.1、2.4、3.1、4.4、6.1、6.2、6.3、7.1、7.4、8

三浦 詩乃(みうら しの)
東京大学大学院新領域創成科学研究科スマートシティデザイン研究社会連携講座特任助教、博士(環境学)
2015年東京大学大学院新領域創成科学研究科を修了。
同年より横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院助教を経て、2020年より現職。
専門は、公共空間のデザインマネジメント、都市デザイン。
全体編集補助担当
執筆担当:2.3、3.2、3.3、4.1、4.2、4.3、5.1、5.3、6.3、6.4、7.2、7.3、8

三牧 浩也(みまき ひろや)
東京大学大学院新領域創成科学研究科特任研究員、柏の葉アーバンデザインセンター副センター長
2001年東京大学 大学院工学系研究科都市工学専攻修了。
同年、(株)日本都市総合研究所入所。
2010年よりUDCK専任副センター長に就任し、2016年からは一般社団法人UDCイニシアチブ理事。2020年より東京大学大学院新領域創成科学研究科特任研究員。技術士(建設部門)。
専門は都市デザイン。
全体編集補助担当
執筆担当:2.2、6.3、7.2、7.3、7.4

本間 健太郎(ほんま けんたろう)
東京大学生産技術研究所准教授、博士(工学)
2011年東京大学工学系研究科建築学専攻博士課程修了
同年東京大学生産技術研究所博士研究員
2012年東京理科大学工学部第一部ポストドクトラル研究員
2013年東京大学生産技術研究所特任助教
2015年同助教、2018年東京大学空間情報科学研究センター講師
2019年東京大学生産技術研究所准教授(現職)
専門は、建築計画、都市解析、空間デザイン数理。
執筆担当:5.2

相 尚寿(あい ひさとし)
昭和女子大学人間社会学部専任講師、博士(工学)
2010年東京大学大学院工学系研究科都市工学専攻博士課程修了。
同年同専攻特任助教
2012年首都大学東京都市環境学部助教
2016年東京大学空間情報科学研究センター助教などを経て、
2022年現職。
専門は、空間情報科学、都市解析、観光者行動解析。
執筆担当:3.3

北崎 朋希(きたざき ともき)
三井不動産株式会社開発企画部街づくり業務グループ、博士(工学)
2006年筑波大学大学院環境科学研究科修了後
同年(株)野村総合研究所入社
2015年から2017年まで三井不動産アメリカ(株)
2018年から三井不動産(株)で都市政策や不動産開発・投資に関する調査研究に携わる。
2015年から筑波大学システム情報系社会工学域非常勤講師を務める。
専門は、都市開発、土地利用規制・誘導手法。
執筆担当:2.2、7.4

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