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工学

公共交通の自動運転が変える都市生活

著者 西山 敏樹
著者 長束 晃一

著者紹介

【自動運転技術による公共交通変革を目指して!】

 少子高齢化が続き将来に向け運転士確保が難しくなる中、人件費を抑制してサービスの水準を保っていく上で、自動運転の技術は大きな可能性を秘めています。そこで本書では、東急株式会社が進めてきた公共交通分野での遠隔型自動運転システムをベースとして、公共交通のシステムの自動運転化の技術と実証実験の成果、および今後に向けた課題などを共有します。併せて同じ東急グループの東京都市大学では、東急株式会社とも連携しながら公共交通の自動運転化に基づく未来都市生活のイノベーション戦略を研究してきました。呼び出し方式のオンデマンドバスや住宅街に入る超小型バスなど具体的な事例を通して、公共交通の自動運転の現状と意義も読者の皆様と共有します。

電子書籍¥1,700 小売希望価格(税別)

紙の書籍¥1,700小売希望価格(税別)

基本情報

発売日 2023年9月29日
ページ数 100 ページ ※印刷物
サイズ A5
ISBN 9784764960657
ジャンル 工学
タグ 都市計画・建築・土木, 近代科学社Digital
電子書籍形式 固定型

主要目次

第1章 地域公共交通の問題と課題
1.1 将来人口の変化とユニバーサルデザインのニーズ
1.2 路線バス事業の問題と課題
1.3 タクシー事業の問題と課題
1.4 公共交通車輛の電動車輛化と自動運転への期待の高まり

第2章 東急株式会社をはじめとした公共交通車輛の自動運転化の推進
2.1 自動運転技術を搭載した公共交通システムの動向
2.2 公共交通事業者が自動運転に着手する意義
2.3 遠隔監視・操縦型自動運転システムのメリット
2.4 遠隔監視・操縦型自動運転システムの技術概要
2.5 遠隔監視・操縦型自動運転システムの実証実験と成果
2.6 遠隔監視・操縦型自動運転システムの将来展開と課題

第3章 公共交通車輛の自動運転化が創り出す都市生活の未来
3.1 電動車輛技術と自動運転技術の融合が創る未来都市
3.2 大都市部での自動運転式電動乗合車輛の有効な活用
3.3 郊外都市での自動運転式電動乗合車輛の有効な活用
3.4 地方都市での自動運転式電動乗合車輛の有効な活用
3.5 観光環境での自動運転式電動乗合車輛の有効な活用
3.6 進む自動運転のレベル上昇と都市生活の新しいシーン

付録
A.1 地域公共交通分野における国の取り組みの動向
A.2 自動運転移動サービス導入に向けたプロジェクト
A.3 日本のバス事業者におけるEVの導入状況
A.4 シェアサイクルなどマイクロモビリティの動向
A.5 高齢ドライバーの運転免許の返納状況
A.6 関連事例紹介

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著者紹介

西山 敏樹(にしやま としき)
東京都市大学都市生活学部・大学院環境情報学研究科准教授
博士(政策・メディア)
1976年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部社会経営コース卒業、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程および後期博士課程修了。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別研究専任講師、慶應義塾大学教養研究センター特任准教授、慶應義塾大学医学部特任准教授、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任准教授等を経て現職。一般社団法人日本イノベーション融合学会理事長、日本テレワーク学会理事、特定非営利活動法人ヒューマンインタフェース学会評議員など、学会の役職も多数務める。
専門領域は、ユニバーサルデザイン、モビリティデザイン、未来都市論、社会調査法等。交通用車輌の開発に関する大型プロジェクトを多数経験。ユニバーサルデザインにかかわる地域開発も多数手がけており、研究や実務の成果の表彰も20件にのぼる。研究領域にかかわる著書も30冊にのぼる。

長束 晃一(ながつか こういち)

東急株式会社
社会インフラ事業部 戦略企画グループ 自動運転チーム 主査
2008年東京急行電鉄株式会社(現東急株式会社)入社。鉄道事業部門において増収施策を担当し、イベント、プロモーションから、ICカードを使った鉄道版マイレージやアプリの企画、開発、運営などを担当。
2015年東急テクノシステム株式会社へ出向。航空業界向けシミュレータや鉄道の設備劣化予測システム、ホームドア関連など、新規事業のソリューション営業、企画、開発、施工を担当。
2017年に東京急行電鉄へ復職し、2018年からMaaSおよび自動運転に携わる。

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