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『大学数学 フォローアップシリーズ 第1巻 線形代数』
著者 片岡武典スペシャルインタビュー

 



Interviewee

片岡 武典(かたおか たけのり)
1991年生まれ.
2019年3月,東京大学大学院数理科学研究科数理科学専攻博士課程修了
2019年4月,日本学術振興会特別研究員(PD),慶應義塾大学
2022年4月,慶應義塾大学 特任助教
2022年9月,東京理科大学理学部第二部数学科 講師
現在に至る.
専門は整数論.博士(数理科学).


著者の片岡 武典先生に著書の特徴や教科書の使い方のポイントなどをお伺いしました。

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Q.  どのようなことを意識して『大学数学 フォローアップシリーズ 第1巻 線形代数』(以下:本書)をご執筆されましたか。
片岡ー読者の方々が線形代数の基礎を無理なく身につけられるように意識しました.線形代数に限らず専門的な数学は抽象的・一般的であり,そのことが汎用性につながる一方で,難しさの原因でもあります.本書ではさまざまな事柄について,その意義を説明したり具体例を紹介したりすることで,着実な理解を促すよう心がけました.また練習問題を随所に配置することで実践力も身につけられるようにしました.

Q. 教科書として使いやすいように工夫した点を教えてください。
片岡ー大学の通年授業で使いやすいように,章と節を調整しました.まず90分ほどの講義1回で1節の内容を説明できるように節の分量を調整しました.さらに前期と後期に分かれることを想定して,前半13節で行列と行列式の章,後半13節で対角化とベクトル空間の章というように区切れるようにしました.これは実際に私が講義で使用する際に使いやすいようにと工夫した結果です.もちろん必要に応じて内容を取捨選択することもできます.

Q. 教える立場での本書の使い方のポイントなどがあれば教えてください。
片岡ー本書は自学にも適するように詳しく記述しました.そのため証明などの細部をフォローするのは各自に任せて,理論の全体像や要点の紹介を優先してもよいかと思います.

Q. 自習など自学で使うときの本書の使い方のポイントなどがあれば教えてください。
片岡ー本文中の練習問題を億劫がらずに解くことです.練習問題は理解を促すために,厳選しながら要所ごとに配置しています.本書を順に読み進めれば無理なく解ける難易度となっています.

Q. インタビューをお読みいただいた皆様へメッセージをお願いします。
片岡ー線形代数は大学で理学系科目を習得するにあたって基礎となる分野です.堅実な基礎固めに本書が役立つことを願っています.
(そのほかコメントを
https://sites.google.com/view/tkataoka/線形代数のテキスト
に書きましたので適宜ご参照ください.)
片岡先生お忙しい中、誠にありがとうございました。
『大学数学 フォローアップシリーズ 第1巻 線形代数』の献本のお申込みはこちらから。

インタビューの中で出てきた書籍情報はこちら!

線形代数

本シリーズは、主に大学1,2年次で学ぶ数学のトピックスをいくつか選んで丁寧に解説することを目的としています。理学部数学科の学生に限らず、大学数学の基礎を先取りしたい方、講義の補充と理解度の向上を目指したい方、および大学数学の学び直しをされたい方など、できるだけ幅広い読者層を想定し、一人でも多くの方々に手に取っていただきたいという思いが込められています。
本書は線形代数のテキストであり、大学1年次で学ぶレベルの内容を取り上げています。本書には次のような特色があります。
•奇をてらうことなく標準的な内容を中心に構成しました。
•自学自習に適するよう、細部まで丁寧に解説しました。特に新規の概念を導入する際にはその意義を説明し、具体例を用意しました。
•内容をしっかり身に付けることができるよう、練習問題を随所に配置しました。


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【株式会社 近代科学社】

株式会社近代科学社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚浩昭)は、1959年創立。
数学・数理科学・情報科学・情報工学を基軸とする学術専門書や、理工学系の大学向け教科書等、理工学専門分野を広くカバーする出版事業を展開しています。自然科学の基礎的な知識に留まらず、その高度な活用が要求される現代のニーズに応えるべく、古典から最新の学際分野まで幅広く扱っています。また、主要学会・協会や著名研究機関と連携し、世界標準となる学問レベルを追求しています。