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『ソーシャルネットワーク時代の情報モラルとセキュリティ』
著者 山住 富也 スペシャルインタビュー

 



Interviewee

山住 富也
1991年 中部大学大学院博士後期課程修了
1994年 工学博士
現在 名古屋経済大学経営学部教授/情報センター長

著書
『改訂新版 初めてのTurboC++』(共著),技術評論社,1994.
『Pascalの基礎』(共著),ムイスリ出版,1994.
『理系のためのVisualBasic 6.0実践入門』(共著),技術評論社,1999.
『コンピュータ活用技術』(共著),朝倉書店,2002.
『ネットワーク社会の情報倫理』(共著),近代科学社,2005.
『理系のためのVisualBasic 2005実践入門』(共著),技術評論社,2007.
『モバイルネットワーク社会の情報倫理』,近代科学社,2009.
『モバイルネットワーク社会の情報倫理 第2版』,近代科学社,2015.
『はじめての3DCGプログラミング 例題で学ぶPOV-Ray』,近代科学社Digital,2020.


9月には待望のカバー付き版が発売された『ソーシャルネットワーク時代の情報モラルとセキュリティ』。2021年8月に刊行して以来、情報モラルや情報セキュリティを身につけることができる一冊として、献本依頼や教科書採用など反響をいただいております。著者の 山住 富也 先生に著書の特徴や教科書の使い方のポイントなどをお伺いしました。

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Q.  どのようなことを意識して『ソーシャルネットワーク時代の情報モラルとセキュリティ』(以下:本書)をご執筆されましたか。
山住ー本書はインターネットを安全に利用するための手引きです。ITについての知識がない方も、情報モラルとセキュリティを知っていただくきっかけになるよう、堅苦しくなくとっかりやすい内容を心掛けました。

Q. 教科書として使いやすいように工夫した点を教えてください。
山住ー本書は3部構成となっています。まず初めに私たちが生活している社会とインターネットのかかわりから始まります(第1部:情報化社会とインターネットの仕組み)。次に、身近なところで起こっているネット犯罪とそれにまつわる法律について学習します(第2部:ネット犯罪と法律)。最後に、情報を守るための技術である暗号やウィルス対策などのセキュリティについて理解します(第3部:情報セキュリティ)。
できるだけ身の回りにある例を中心に、簡単なことからやや高度な技術まで順序だてて学習を進めることができるように工夫しました。

Q. 教える立場での本書の使い方のポイントなどがあれば教えてください。
山住ー授業のデザインとしてアクティブラーニング、特に反転授業を意識し、そのための課題を各節の終わりに多く準備しました。教科書の解説部分は次回授業の予習として各学習者があらかじめ読んでおき、授業においては課題に取り組みます。受講者の人数によっては数人ずつのグループを作り、共同学習をしたり、スライドにまとめてプレゼンテーションを行ってもよいでしょう。

Q. 自習など自学で使うときの本書の使い方のポイントなどがあれば教えてください。
山住ー情報化社会ではネット犯罪、法改正、セキュリティ技術など、日々進化しています。パソコンやタブレット、スマートフォンなどで、最新の動向について調べるとよいでしょう。

Q. インタビューをお読みいただいた皆様へメッセージをお願いします。
山住ー情報技術の進化により、犯罪がより高度化、複雑化しています。とりわけAIの進化と犯罪への悪用は今後大きな問題となるでしょう。本書を手にしていただいたことをきっかけに、情報モラルとセキュリティに目を向け、安全かつ有効にインターネットを活用していただけることをお祈り申し上げます。

山住先生お忙しい中、誠にありがとうございました。
『ソーシャルネットワーク時代の情報モラルとセキュリティ』の献本のお申込みはこちらから。

インタビューの中で出てきた書籍情報はこちら!

ソーシャルネットワーク時代の情報モラルとセキュリティ

【メディアリテラシーを身につけることができる一冊】

 ソーシャルネットワークが生活の中に深く浸透し、販売促進に活用する企業も出てきました。コロナ禍において、学校では対面授業とオンライン授業を併用し、企業ではテレワークが推進されました。 インターネットとそれを支える通信技術は重要なインフラとして定着した一方、インターネットを通してつながるということは、事件や犯罪に巻き込まれる原因にもなります。SNSでは自分や他人が傷ついたり傷つけられたりするトラブルが多発しています。ユーザ自身が、情報モラルを理解し、身につける必要があります。
 本書は3部構成です。第1部は情報化社会とインターネットの仕組みで、進化を続けてきた情報化社会について解説します。第2部はネット犯罪と法律で、実際に起こっている犯罪とそれに関わる法律について理解します。第3部は情報セキュリティで、コンピュータウィルス対策と認証や暗号などの技術について学習します。本書を通して、被害者・加害者にならないためのスキルや知識、すなわちメディアリテラシーを身につけましょう。

著者のスペシャルインタビューはこちら

【株式会社 近代科学社】

株式会社近代科学社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚浩昭)は、1959年創立。
数学・数理科学・情報科学・情報工学を基軸とする学術専門書や、理工学系の大学向け教科書等、理工学専門分野を広くカバーする出版事業を展開しています。自然科学の基礎的な知識に留まらず、その高度な活用が要求される現代のニーズに応えるべく、古典から最新の学際分野まで幅広く扱っています。また、主要学会・協会や著名研究機関と連携し、世界標準となる学問レベルを追求しています。