数学
応用のための積分幾何学図形の測度:道路網・市街地・施設配置
応用のための積分幾何学
本書は、第1部で積分幾何学が初学者にも分かるよう解説。特に合同変換による不変な測度を基礎にした部分を,順を追って説明する。第2部は積分幾何学を使った応用事例として市街地の分析や道路網・施設配置など都市解析に役立つ例を詳述する。「都市」を数理的に解析する研究者には必読の書である。
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基本情報
| 発売日 | 2019年8月1日 |
|---|---|
| 本体価格 | 3,500円 |
| ページ数 | 228 ページ ※印刷物 |
| サイズ | A5 |
| ISBN | 9784764905931 |
| ジャンル | 数学 |
| タグ | 幾何学 |
| 電子書籍形式 | 固定型 |
主要目次
第Ⅰ部 理論編
第1章 積分幾何学の基礎概念
1.1 はじめに
1.2 点の集合の測度
第2章 直線の集合の測度
2.1 いわゆるBertrandの逆説
2.2 直線の集合の測度
第3章 Croftonの公式
3.1 外積の計算法
3.2 Croftonの公式
3.3 Croftonの公式の応用
第4章 Croftonの定理
4.1 Croftonの定理1
4.2 Croftonの定理2
4.3 Croftonの定理3
第5章 図形の集合の測度
5.1 座標系の変換による不変性
5.2 Poincaréの公式
5.3 Santalóの定理
第6章 Blaschkeによる積分幾何学の主公式
6.1 全曲率
6.2 Blaschkeによる積分幾何学の主公式
第7章 格子図形
7.1 格子の基本領域と基本公式
7.2 基本公式の応用例
7.3 境界条件の克服
第Ⅱ部 応用編
第8章 道路網と交差点
8.1 はじめに
8.2 理論モデル
8.3 現実の道路網の測定結果
8.4 考察
第9章 橋の相対的密度
9.1 はじめに
9.2 仮想的な橋の数の推定
9.3 推定式の検証
9.4 流域の計測
9.5 計測結果の分析
9.6 おわりに
第10章 市街地の分析
10.1 はじめに
10.2 密集を表す尺度
10.3 積分幾何学の主公式の解説
10.4 建物を表す領域が凸でない場合
10.5 拡大建蔽率
10.6 建蔽率と棟数密度を結びつける主公式
10.7 拡大建蔽率の検証
10.8 棟数密度による拡大建蔽率や密集を表す尺度の推定
10.9 おわりに
第11章 都市領域の距離分布
11.1 はじめに
11.2 線分上の距離分布
11.3 平面上の距離分布
11.4 領域が円の場合の距離分布
11.5 距離分布の近似計算
11.6 平面における距離分布の一般論
11.7 東京23区における移動距離分布の推定
11.8 おわりに
第12章 開放性の尺度・Croftonの定理1の拡張
12.1 領域が3つの場合
12.2 領域がn個の場合
12.3 実例の計算,開放性の尺度
12.4 通り抜ける直線の測度を計算するアルゴリズム
12.5 おわりに
第13章 Croftonの定理2の応用
13.1 直線によって分割された領域数の期待値
13.2 直線を用いた道路網と交差点
13.3 直線の交点の確率密度関数
13.4 おわりに
第14章 2つの円領域と交わる一様な直線の集合の測度
14.1 はじめに
14.2 2つの領域と交わる一様な直線の集合の測度
14.3 測度の近似式
14.4 線分領域の場合の測度と近似
14.5 東京都区部での例
14.6 おわりに
第15章 公園等の面的施設配置
15.1 はじめに
15.2 面積による尺度
15.3 周長による尺度
15.4 個数による尺度
15.5 誘致圏による方法
15.6 実例計算
15.7 おわりに
第16章 円周掘削とU型掘削
16.1 はじめに
16.2 地中ケーブルの探索
16.3 円周掘削とU型掘削
16.4 円周掘削の確率
16.5 U型掘削の確率
16.6 おわりに