インプレスグループで理工学分野の専門書出版事業を手掛ける株式会社近代科学社は、2022年1月28日に、『計算論的思考ってなに? コンピュータサイエンティストのように考える』(編著者:中島 秀之、平田 圭二 著者:南部 美砂子、マイケル・ヴァランス、片桐 恭弘、美馬 のゆり 発行:公立はこだて未来大学出版会)を発売いたしました。
●内容紹介
本書は、2017年に公立はこだて未来大学で開催された「計算論的思考コロキウム」をもとに執筆されました。
世界では、計算論的思考(computational thinking)の教育の重点化が進んでいますが、日本では「プログラミング的思考」と誤訳され、矮小化されて取り入れられてしまっています。
計算論的思考はプログラミング的思考を超えて、抽象化、仮想化、メタ認知など、より広い思考法に及びます。
あたかもコンピュータサイエンティストのように考える思考法は、コンピュータの登場とともに進化し、世の中に広く浸透してきました。
いまや、あらゆる分野領域のリテラシーとして重要であり、日常生活をも賢く過ごす術となります。巻末には原点となったジャネット・ウィンのエッセイ(邦訳)も再掲。
21世紀のリテラシーと言える計算論的思考について改めて議論を深め、その重要性を問い直します。
●訳者紹介
中島 秀之 (札幌市立大学学長、前・公立はこだて未来大学学長)
平田 圭二 (公立はこだて未来大学システム情報科学部教授)
南部 美砂子 (公立はこだて未来大学システム情報科学部准教授)
マイケル・ヴァランス (公立はこだて未来大学システム情報科学部教授)
片桐 恭弘 (公立はこだて未来大学学長)
美馬 のゆり (公立はこだて未来大学システム情報科学部教授)
●目次
1章 計算論的思考がわかると何がうれしいかっていうと
2章 計算論的思考という新しい考え方
3章 分野を超えた計算論的思考の教育
4章 計算論的思考の実践
5章 メタ
6章 生活と計算論的思考
付録 Computational Thinking 計算論的思考 (ジャネット・ウィン、翻訳:中島秀之)
【株式会社 近代科学社】
株式会社近代科学社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚 浩昭)は、1959年創立。
数学・数理科学・情報科学・情報工学を基軸とする学術専門書や、理工学系の大学向け教科書等、理工学専門分野を広くカバーする出版事業を展開しています。自然科学の基礎的な知識に留まらず、その高度な活用が要求される現代のニーズに応えるべく、古典から最新の学際分野まで幅広く扱っています。また、主要学会・協会や著名研究機関と連携し、世界標準となる学問レベルを追求しています。
【インプレスグループ】
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