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工学

HCDライブラリー 第7巻

人間中心設計における評価

著者, 編集 黒須 正明
著者 樽本 徹也
著者 奥泉 直子
著者 古田 一義
著者 佐藤 純
編集 松原 幸行
編集 八木 大彦
編集 山崎 和彦

著者紹介

「ユーザビリティ評価」の技法が分かる!

人間中心設計(HCD)における「評価」という活動について、その技法や進め方を解説。ユーザビリティ評価の歴史や認知心理学的な知識との関連性を示すほか、ユーザビリティテストでは実際の適用事例を紹介。最新のUX評価の手法についても体系的に学べる。
人間中心設計・ユーザビリティに携わる技術者・研究者には必携の書籍である。

電子書籍¥3,960 小売希望価格(税込)

紙の書籍¥3,960定価(税込)

基本情報

発売日 2019年4月25日
本体価格 3,600円
ページ数 224 ページ ※印刷物
サイズ B5 変形
ISBN 9784764905887
ジャンル 工学
タグ 工学デザイン, 人間中心設計
電子書籍形式 固定型

主要目次

第1章 評価とは
 1.1 評価とはなにか
 1.2 なぜ評価をするのか
 1.3 どのような特性を評価するのか
 1.4 評価した結果をどう使うのか
  1.4.1 ユーザビリティ評価の場合
  1.4.2 UX評価の場合
 1.5 評価法の概要

第2章 ユーザビリティ・インスペクション
 2.1 インスペクション法とは
  2.1.1 はじめに
  2.1.2 インスペクション法小史
  2.1.3 インスペクション法の現在
 2.2 インスペクション法のバックグラウンド
  2.2.1 デザイン原則
  2.2.2 人間の認知特性
  2.2.3 認知特性を活かしたユーザーインタフェースデザイン
 2.3 ユーザーの多様性への配慮
  2.3.1 障がい者への配慮
  2.3.2 シニアへの配慮
 2.4 インスペクション法の実際
  2.4.1 評価の準備
  2.4.2 評価の実施
  2.4.3 評価結果の取りまとめ
  2.4.4 レポートの作成

第3章 ユーザビリティテストと関連手法
 3.1 ユーザビリティテストの歴史
  3.1.1 ユーザビリティテストの拡がり
  3.1.2 日本国内の変遷
  3.1.3 スタイルの拡がり
 3.2 ユーザビリティテストの位置付け
  3.2.1 なぜユーザビリティテストが必要なのか
  3.2.2 ユーザビリティテストの実施タイミング
  3.2.3 ユーザビリティテストが向かないこと
 3.3 ユーザビリティテストの手法
  3.3.1 思考発話法(Think Aloud Method)
  3.3.2 回顧法(Retrospective Method)
  3.3.3 アイトラッキング分析
  3.3.4 実施形式
 3.4 ユーザビリティテストの定量指標
  3.4.1 有効さに関する指標
  3.4.2 効率に関する指標
  3.4.3 満足度に関する指標
 3.5 ユーザビリティテストの実際
  3.5.1 計画
  3.5.2 プロトタイプ作成
3.5.3 リクルート
  3.5.4 機材・準備
  3.5.5 タスク設計
  3.5.6 進行シート作成
  3.5.7 実査の流れ
  3.5.8 集計・分析
  3.5.9 報告書の作成
 3.6 ユーザビリティテストの事例
  3.6.1 評価対象プロダクトの概要
  3.6.2 テスト設計
  3.6.3 対象者選定
  3.6.4 タスク設計
  3.6.5 進行シート作成
  3.6.6 実査
  3.6.7 分析
  3.6.8 報告書作成

第4章 質問紙法
 4.1 ブルック(1996)のSUS
  4.2.1 得点の解釈
 4.2 サウロ(2015)のSUPR-Qとライヒヘルド(2003)のNPS
 4.3 シュナイダーマン(1998)のQUIS
 4.4 キラコウスキー他(1998)のWAMMI
 4.5 イード・富士通のWeb Usability Evaluation Scale(2001)
 4.6 Product Reaction Card(Microsoft)
 4.7 SD(Semantic Differential)法
 4.8 AttrakDiff

第5章 UXの評価
 5.1 UXを評価する
  5.1.1 満足度という指標
  5.2.1 UX評価のタイミング
 5.2 UX評価法の分類
 5.3 インフォーマントの確保
 5.4 感情の評価法
  5.4.1 感情とは
  5.4.2 古典的評価法
  5.4.3 覚醒度と感情価による評価法
  5.4.4 表情イラストを用いた評価法
  5.4.5 投影法の考え方を用いた評価法
  5.4.6 ユーザビリティテストに似た評価法
  5.4.7 質問紙法
 5.5 リアルタイムな手法
  5.5.1 経験サンプリング法(ESM)
  5.5.2 日記法
  5.5.3 DRM(Day Reconstruction Method)
  5.5.4 TFD(Time-Frame Diary)
 5.6 記憶をベースにした手法
  5.6.1 CORPUS
  5.6.2 利用年表共作法
  5.6.3 iScale
  5.6.4 UXカーブ
  5.6.5 UXグラフ
  5.6.6 経験想起法(ERM)
 5.7 評価した結果の活用

付録
 付録A:テスト参加者用アンケート
 付録B:進行シート
 付録C:報告書

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著者紹介

黒須 正明(くろす まさあき)
1978年早稲田大学文学研究科(博士課程心理学専修)単位取得満期退学。日立製作所中央研究所、デザイン研究所でインタフェースやユーザビリティの研究を行う。
1996年に静岡大学に赴任してユーザ工学の体系化を行い、2001年メディア教育開発センター教授、さらに放送大学教授を経て、2017年に放送大学を定年退職。
以後、人間と人工物の適切な関係構築法という課題に多元的に取り組んでいる。
「何によって何をどのようにし、どのような結果を得て、自己に有意義にするか」がアプローチの基本。

樽本 徹也(たるもと てつや)
利用品質ラボ代表。UXリサーチャ/ユーザビリティエンジニア。
ユーザビリティ工学が専門で、特にユーザー調査とユーザビリティ評価の実務経験が豊富。
現在は独立系UXコンサルタントとして幅広い製品やサービスの開発を支援している。
著書に
『アジャイル・ユーザビリティ』(2012年、オーム社)
『ユーザビリティエンジニアリング』(2014年、オーム社)
『UXリサーチの道具箱』(2018年、オーム社)などがある。
ワークショップの達人としても有名で、テクノロジー系カンファレンスにおける講演も多数。

奥泉 直子(おくいずみ なおこ)
小樽商科大学情報科学科(現 社会情報学科)卒業。
中京大学情報科学研究科認知科学専攻、修士課程通信教育課程修了。
2004年より、フリーランスのUXリサーチャーとして分野を問わず数多くのユーザー調査やユーザビリティ評価に従事。
接してきたユーザーの数は延べ1000人を超える。
共著書に
『マーケティング/商品企画のための ユーザーインタビューの教科書』(2016年、マイナビ出版)
訳書に『Webサイト設計のためのデザイン&プランニング』(2012年、マイナビ出版)などがある。

古田 一義(ふるた かずよし)
中京大学心理学科卒業。同大学院情報科学研究科認知科学専攻修了。
株式会社ノーバス(現U'eyesDesign)を経て、2001年よりフリーランスのユーザビリティスペシャリストとして活動。
モバイル機器、車載機器、ソフトウェア、Webサイト、産業機器などあらゆるジャンルのユーザビリティ評価を経験。
最近はその実践ノウハウを広めるべく、産業技術大学院大学の社会人向け履修証明プログラム「人間中心デザイン」や企業研修で、実践演習形式のユーザビリティ評価導入支援プログラムに取り組む。
共著に
『マーケティング/商品企画のための ユーザーインタビューの教科書』(2016年、マイナビ出版)がある。

佐藤 純(さとう じゅん)
2012年よりマミオン有限会社にてパソコン教室インストラクター兼UX・ユーザビリティコンサルタントとして従事。
高齢者が多く通塾する環境を活かし、生々しい知見をベースとしたウェブサイトやハードウェアの調査分析、改善提案、研修業務等を担当。
「高齢者とユーザビリティ」をテーマにした各種登壇や寄稿も多数。
その後、フリーランスを経て、現在は業務システムのUI/UX設計業務等に従事。HCD-Net認定人間中心設計専門家。
『シニアが使いやすいウェブサイトの基本ルール』(2014年、グラフィック社、監修)がある。

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