Interviewee
山本 修一郎(やまもと しゅういちろう)1979年名古屋大学大学院工学研究科情報工学専攻修了.
同年日本電信電話公社入社.2002年(株)NTTデータ技術開発本部副本部長.2007年同社初代フェロー,システム科学研究所所長.2009年名古屋大学教授.2020年名古屋大学名誉教授.同年電子情報通信学会フェロー.
現在,名古屋国際工科専門職大学情報工学科 学科長 教授.
著書
『要求定義・要求仕様の作り方』(ソフト・リサーチ・センター,2006)
『ゴール指向による!! システム要求管理』(ソフト・リサーチ・センター,2007)
『CMCで変わる組織コミュニケーション』(NTT出版,2010)
『要求開発の基礎知識』(近代科学社Digital,2019)
『DXの基礎知識』(近代科学社Digital,2020)
『情報技術者倫理の基礎知識』(近代科学社Digital,2025)
著者の山本修一郎先生に著書の特徴や教科書の使い方のポイントなどをお伺いしました。
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Q. どのようなことを意識して『デザインエンジニアリング入門』(以下:本書)をご執筆されましたか。
山本ーデザインとエンジニアリングという重要だが抽象的な概念を大学初年度の学生に分かりやすく豊富な例を用いて説明することを意識した.
Q. 教科書として使いやすいように工夫した点を教えてください。
山本ー本文だけでなく,約60枚の図と80の表を用いてわかりやすく説明することと,生成AIを学生が使って例題を穴埋めしながら自ら作成できるように,40種のPromptテンプレートを紹介しています.方法論の学習は容易ではないが,生成AIを使えば,学生が自分で自由に例題を作成できるので,理解が進むことを期待しています.
Q. 教える立場での本書の使い方のポイントなどがあれば教えてください。
山本ーデザインとエンジニアリングの手法は多種多様であることから,すべての手法に精通することは教員でも容易ではありません.生成AIのPromptテンプレートを活用していただくことで,演習用の例題を簡単に自作できるので活用していただけると思います.
Q. 自習など自学で使うときの本書の使い方のポイントなどがあれば教えてください。
山本ー図表によって,多様な手法を比較しているので,多面的な手法教育に役立てていただけると考えています.また,紙幅の制約があり40個のPromptテンプレートを紹介しているけれどもすべての手法について紹介できていない.しかし,眺めていくなかで,Prommptテンプレートの作り方が習得できるのではないかと期待しています.学生には,教科書に出ていないpromptテンプレートを自ら考案するように,指導していただくこともできると思います.
Q. インタビューをお読みいただいた皆様へメッセージをお願いします。
山本ーデザインとエンジニアリングというそれぞれ独立した学問領域を横断した教科書になっています.どちらかに寄せた書籍や多人数の合作による書籍はこれまでにあったわけですが,一人の著者が情報技術分野向けに包括的にまとめた点でこれまでにない書籍になったのではないかと自負しています.また,これまで,理解して使いこなすのが難しかった多くの手法も生成AIの登場で優しくなっています.ぜひ,この機会に,デザインエンジニアリングという社会技術システムの開発にとって不可欠な知識に触れていただければと思います.
山本先生お忙しい中、誠にありがとうございました。
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【株式会社 近代科学社】
株式会社近代科学社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大塚浩昭)は、1959年創立。
数学・数理科学・情報科学・情報工学を基軸とする学術専門書や、理工学系の大学向け教科書等、理工学専門分野を広くカバーする出版事業を展開しています。自然科学の基礎的な知識に留まらず、その高度な活用が要求される現代のニーズに応えるべく、古典から最新の学際分野まで幅広く扱っています。また、主要学会・協会や著名研究機関と連携し、世界標準となる学問レベルを追求しています。