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数学

バイオ統計シリーズ 第6巻

ゲノム創薬のためのバイオ統計遺伝子情報解析の基礎と臨床応用

著者 舘田 英典
著者 服部 聡

著者紹介

第9回 日本統計学会出版賞 受賞!
バイオ統計学が対象とする「臨床」「環境」「ゲノム」の分野ごとに具体的なデータを中心にすえて、確率的推論、データ収集の計画、データ解析の基礎と方法を明快に分かりやすく述べた、わが国初めてのバイオ統計学テキストシリーズである。

本書は、医学や医療に志す学生のテキストとして使用できるように、高等学校「数学1」・「数学2」程度の数学的バックグラウンドの読者に理解できるよう配慮してある。また、久留米大学、九州大学、東京理科大学医薬統計コースで行った講義ノートをベースにしており、具体的な医療事例を使って、統計を理解できるようになっている。
内容はゲノム創薬のためのバイオ統計|遺伝子情報解析の基礎と臨床応用ゲノムサイエンスの基礎、および遺伝子情報の臨床利用に関わるバイオ統計学として遺伝子マーカー解析を解説する。

電子書籍¥3,960 小売希望価格(税込)

紙の書籍¥3,960定価(税込)

基本情報

発売日 2010年6月24日
本体価格 3,600円
ページ数 232 ページ ※印刷物
サイズ A5
ISBN 9784764903913
ジャンル 数学
タグ 統計・確率
電子書籍形式 固定型

主要目次

第 1 章 メンデルの遺伝法則
1.1 メンデルの遺伝実験
1.2 染色体と遺伝子
1.3 性染色体の遺伝子と性決定
1.4 メンデルの法則に従わない遺伝現象
1.5 家系図を使った遺伝様式の推定

第 2 章 DNA の構造と複製
2.1 DNA(デオキシリボ核酸
2.2 DNA の複製
2.3 遺伝子工学

第 3 章 遺伝子の発現
3.1 タンパクの構造
3.2 タンパクの合成における情報の流れ
3.3 転写
3.4 翻訳
3.5 転写の詳細

第 4 章 古典遺伝学
4.1 生活環と倍数性
4.2 連鎖と組換え
4.3 減数分裂
4.4 組換え率の推定と遺伝子地図
4.5 組換えと遺伝子変換
4.6 ヒトにおける遺伝子のマッピング
4.7 遺伝学のトピック

第 5 章 遺伝的変異
5.1 突然変異
5.2 生物集団内の遺伝的変異

第 6 章 遺伝子頻度の変化要因
6.1 次世代の遺伝子型および遺伝子頻度:Hardy-Weinberg の法則
6.2 近親交配
6.3 自然淘汰
6.4 突然変異
6.5 移住
6.6 遺伝的浮動

第 7 章 複数遺伝子座の取り扱い
7.1 2 遺伝子座の集団遺伝学
7.2 量的遺伝学

第 8 章 分子進化
8.1 分子系統学
8.2 分子進化機構論:分子進化の中立説

第 9 章 バイオマーカー間の関連と予後への影響の評価
9.1 解析の目的:乳癌における YB1 の核内局在と EGFR family との関連および予後との関連
9.2 統計学的準備
9.3 統計解析の結果
9.4 まとめと問題点

第 10 章 薬剤感受性を規定するバイオマーカーの探索
10.1 解析の目的:明細胞卵巣癌におけるタキサンの感受性を決定するバイオマーカーの同定
10.2 統計学的準備
10.3 統計解析の結果
10.4 まとめと問題点

参考文献
索引

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著者紹介

舘田  英典 (たちだ  ひでのり)
1981 年 九州大学大学院理学研究科生物学専攻博士課程修了
1981 年 日本学術振興会奨励研究員(九州大学理学部)
1982 年 同校 理学博士
1982 年 米国ノースカロライナ州立大学統計学科博士研究員
1986 年 同校 客員助教授
1988 年 国立遺伝学研究所集団遺伝研究系助手
1992 年 九州大学理学部生物学科助教授
1999 年 九州大学理学部生物学科教授
2000 年 九州大学大学院理学研究院教授(生物科学部門)
現在に至る

服部  聡 (はっとり  さとし )
1994 年 東京工業大学理工学研究科情報科学専攻博士前期課程修了
1994 年 日本ロシュ株式会社臨床開発本部統計解析室
2001 年 北里大学薬学研究科臨床統計学専攻博士後期課程修了
2002 年 同校 臨床統計学博士
2002 年 中外製薬株式会社臨床開発本部臨床統計部
2005 年 久留米大学バイオ統計センター博士研究員
2008 年 久留米大学バイオ統計センター准教授
現在に至る

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