Book List書籍一覧
近代科学社の取り扱ってる書籍一覧です
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超伝導技術の最前線[応用編]
本書は、応用物理学会 超伝導分科会から出版されたスクールテキスト『高温超伝導体(下)―材料と応用―』の改訂版として企画されました。初版が出版された2005年頃は、高温超伝導体の発見から18年が経過し、初期の重要な研究成果を知らない若手研究者が増えてきた時期でしたが、それからさらに15年以上が経過し、超伝導技術を取り巻く状況も大きく変わりました。鉄系超伝導体など新たな超伝導物質が発見されたことに加え、応用という観点では、すでに実用化フェーズに入っている研究開発もあり、そこでは高温超伝導体だけではなく従来の金属超伝導体が使われているケースも多々あります。そのため、本書では、応用研究にフォーカスして内容を完全に刷新することとしました。
本書は、パワー応用からエレクトロニクス応用まで、超伝導技術のほぼ全域を網羅しているため、内容をより深く理解するためには、その基礎となる薄膜、線材、ジョセフソン接合等の製造方法についても、基礎知識が必要です。そこで、「第1部 製法」と「第2部 応用」の2部構成とし、超伝導に関する基礎知識のない読者でも内容が理解できるよう配慮しました。高温超伝導体の発見による超伝導フィーバーから30年が経過し、着実に応用が進む超伝導技術の最前線の臨場感が読者に伝われば、企画者の望外の喜びです。 -
金属とは
金属は我々にとって最も身近な物質であるにもかかわらず、その性質や特徴は見過ごされがちです。
なぜ、金属は熱や電気をよく導くのか?
金属光沢の本性の科学的理由は?
なぜ、展性や延性があるのか?
またどんな金属がどのように使用されているのであろうか?
鉄鋼材料は建築・機械などの資材として、高度の強さをなぜ、どのようにして持てるのだろうか?
本書は、これらについての平易な説明を意図して書かれたものです。
第5章は第4章までと比べ専門的な内容ですが、著者が長年取り組んできた液体金属の物性に関する知見を解説しています。 -
量子力学の数学理論
加藤敏夫先生の未発表原稿発見!!
シュレーディンガー方程式への応用で決定的な貢献があった加藤敏夫先生の生誕100周年に際し、未発表の原稿を、弟子の黒田成俊教授が書き起す。孫弟子にあたる岡本 久教授、中村 周教授の現代的解説も収録。日本数学会様でも、2017年、2018年と生誕100周年に際してイベントが行われる。本書は加藤敏夫先生の偉業を感じることのできる「最新の書」である。 -
数理物理と数理情報の基礎
数理 物理・情報を手短に体得できる!
現代科学では、数理的に厳密に記述することを強く求められている。しかし、現代物理学や情報の理論は明らかに抽象的で、その数学的厳密性を理解することは一朝一夕では叶わない。だが、そのスキルは同分野を学ぶものにとっては必須である。
本書ではその物理と情報の理論の最先端を学ぶために今や欠かすことのできない数理を、いかに手短に身につけるかにスポットを当て、基礎的な事柄から理解出来るよう工夫している。物理学、情報の数理科学を学ぶものにとっては格好の入門書! -
坂田昌一 コペンハーゲン日記
ノーベル賞受賞者、益川・小林両氏を育て、のちのクォークモデルの基礎となる「坂田模型」を考案した坂田昌一のコペンハーゲン日記。
坂田に自由な思考の場を提供したコペンハーゲンにおける、ボーアなど現代物理学揺籃期の研究者たちとの交流がよくわかる。
また、エッセイや座談会、益川、小林両氏の寄稿、小沼通二氏の解説をとおして、坂田昌一のひととなりに迫る。あらためて「科学」を考える現代に必携の書である。 -
宇宙に終わりはあるのか?
その究極の謎を解くカギは、小さな素粒子が握っている!
今、宇宙・素粒子物理学で考えられている最新の研究成果を豊富な図版を使い大変平易に面白く、かつ大胆に解き明かす。高校生なら十分に、中学3年生でも興味があればその面白さを堪能できるよう書かれている。
また、研究者たちの人物像や逸話を交えて「現場」の躍動感、研究の面白さを伝えている。宇宙・素粒子に興味のある読者はもとより、科学・科学者の面白さにふれたいという読者にも最適の書である。 -
人生に必要な物理50
偉人たちのウィットのきいた格言や、人となりをとおして、日常知らずに使っている物理から最新の研究成果までを、数式を使わずに分かりやすく理解できる1冊 !
【シリーズのコンセプトと内容】
Webの検索により様々な情報が手にできる世の中ですが、単なる情報ではなく、出典が明確で、それぞれの情報が体系化され整合性がとれている、教養として蓄積するのにふさわしい情報の提供にこだわりました。
複雑になるばかりの現代社会を賢く生きていくために必要な教養として、数学、物理、哲学、心理、などのテーマに、それぞれ50の重要なエッセンス(=キーワード)を設定し、そのエッセンスを体系的に解説することで、深い理解に導く正統派教養書。好評既刊の数学と遺伝に続く第4弾です。 -
電磁気学
本書は、工学部電気・電子・情報系大学生や高専の学生向けの電磁気学の教科書である。
電磁気学は回路系科目と並んで避けては通れない基礎科目であるにもかかわらず、必ずしも学習の容易な科目ではない。これを、長年教えている教師の経験に基づいて、簡潔な記述と図版の多用を心がけて説明する。
この本では、クーロンの法則などのような実験則から始めて、最後にマクスウェルの方程式に達する形をとっている。これは、その逆の場合よりもわかりやすいからである。また、E-H対応とE-B対応の相違にも一応意を用いている。
工学系の学生にとっては電磁気学の体系の美しさに感心するよりはむしろ、実用面にうまく応用できるか否かが大事であろうから、本書においても論理の厳密さを追う代わりに、具体的に問題が解ければよいという立場をとっている。