Book List書籍一覧
近代科学社の取り扱ってる書籍一覧です
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コンピュータ科学とプログラミング入門
プログラムの本質は、手順の積み重ねである!
プログラミングの学びはじめは大変である。日常生活では体験することのない厳密な手順を要求されるからである。しかし、プログラミングスキルは、情報系はもちろん、他の理工学部系の学生にも必ず求められる現代に必須の能力である。
本書は、最初に大変簡便な仮想CPUを題材として、機械語プログラムの本質が手順の積み重ねであることを分かりやすく説明する。そののち、C++で基本的な手続き処理を学ぶ事によってプログラムの本質が理解できるよう工夫されている。コンピュータとプログラミングのうわべの知識ではなく、その本質を理解することができるので、プログラミング教育の導入用教科書として最適の書である。 -
深層学習
電気羊の夢を見させるための第一歩!
深層(多段層)ニューラルネットワークの構築は人工知能を模索する研究者にとっては、長年の課題であり夢でもあり、まさに研究対象でもあった。しかしただ単に多層化するだけでは、能力をうまく発揮することは出来なかった。近年、大きなブレークスルーがあり深層学習の手法を使うことにより、機械が自ら表現を学習出来ることが分かった。しかし、新しい手法でもあり、未解決な課題も多く存在している。
本書は、この分野の最先端の著者らが、人工知能学会誌に掲載した連載解説を、大幅に加筆再編したものである。今までの到達点、今後の課題が、具体的な研究成果と共に書かれている。深層学習の理論・応用を、自らの研究に取り込むことを考えている読者には、まさに必携必読の書籍である。 -
REBOKに基づく要求分析実践ガイド
NTTソフトウェアイノベーションセンタの実践例
要求分析は、開発者にとって常に頭の痛い課題である。分析の良し悪しがシステム開発の成功に大きく関係し、一方では分析対象であるユーザからの要求は曖昧性が高く、整合性がとれていないのが一般的である。
本書はこの頭の痛い課題を、NTTソフトウェアイノベーションセンタで実際に教育用に活用されていた教材をもとに、スマートメータ設置手配業務の事例で学んでいく。
また、多くの国内企業が活用している要求工学知識体系REROKをベースとしているので、本書で得た知識は汎用的に活用することができる。要求分析に悩んでいる技術者、これから実際に要求分析を学ぼうとしている技術者、学生には最適の書である。 -
データサイエンティスト・ハンドブック
目指す・育てる・活用する人 必携!!
「データサイエンティストほど素敵な仕事はない」(ビジネス誌Harvard Business Reviewの2012年10月号)と言われるほど、この職種は世界的に注目されている。しかし、実際にこの職種に就こう、育てよう、また組織としてこの職種を活用していこうと考えたときに、どのよう進めていけばよいのか、新しいがゆえに指標となるものが少ない。
本書は、著者らの統計数理研究所・IBMコンサルタント部門で培った知見をもとに、この仕事を目指す人、育成する人に必要な情報、組織としていかに活用するかを、分かりやすい事例と整理された内容で理解しやすいよう解説する。
まさにデータサイエンティストに係わるすべての読者必携である! -
知能の物語
「この本には知能の夢が壮大に描かれています」 羽生善治 名人
本書は、これまでの人工知能の発展や変遷の物語を縦糸に、人工知能研究自身が知能に関する物語の生成を目指しているという著者の考えを横糸に紡いでいる。
著者の人工知能に関する深い見識と考察は、読者が「知能」という捉えどころのないものを、「人工知能」という視座からアプローチする一助となる。文体は平易で、人工知能に興味のある読者や、知能・認知科学に関心のある読者には必携の書である。 -
観光情報学入門
情報で観光を実学する!
観光は現在、以前のパック旅行から、「個」を中心とした観光に大きくシフトしている。このシフトを促したのが、インターネット利用を中心とした「情報」である。以前は、見所などもあらかじめセットされた内容で観光していたが、今日は個々が、宿泊地、交通手段を個人手配するのはもちろん、観光地の情報も、インターネットやそこにいる観光客からの動的情報を得て臨機応変に観光している。
また、我が国は今日、観光を産業資源として、外国人の来訪を積極的に進めようとしている。このような状況の中、観光を情報の切り口からとらえて体系的に学び、実学に結びつけるのは急務である。本書はこのような視点から、観光情報学という新たな領域を具体的な事例を数多く例示しながら解説している。観光情報に関心のある読者はもとより、観光資源をいかに活用しようかと考えている読者にも最適の書である。 -
一人称研究のすすめ
研究と学びの新たなる地平!
「知」を研究対象とする著者ら人工知能研究者は今までの客観性を第一義とし、多数の中から普遍性を求める研究手法のみでは「知」を攻略することはほぼ難しいと考えるにいたった。
「知」は個人の中に内在するため、その文脈の中で語られてこそ本質を理解することができる。すなわち、「一人称」が研究のスタートとなる。これを積み上げることで「知」の攻略につなげられると考える。
本書は、この一人称研究の考え方と、実際の研究事例を丁寧な語り口で解き明かす。人工知能に興味のある読者はもちろん、新たな研究姿勢を模索する理工学、人文系の読者も興味を持って読むことができる。 -
マリンITの出帆
熱血教授 ITは現場が命! 水産資源はITが守る!!
地球温暖化は、地上の話だけではない。海中においても始まっている。著者は、イカ釣りロボットで有名な東和電機製作所在職中に、開発したホタテ養殖のシステムが全返品されたとき、次のことに気づく。「システムが悪いのか、そもそも海の状態に変化があるのか」。
海と漁師が大好きな著者は、ITを使って海洋資源と海洋状態の「見える化」に、多くの人々を巻き込みながら大奮闘していく。
本書はそんな著者の奮闘ぶりを小気味のよい文章とともにわくわく感を持って伝えている。成すことの面白さを著者と共に体験できる。 -
Event-B
論理的なバクを発生させない形式手法!!
Event-Bは、パリ地下鉄、ニューヨーク地下鉄、バルセロナ地下鉄、ドゴール空港のシャトルの無人運転を成功に導いた、J.R.アブリエル氏が考案した新しい形式仕様言語である。
Event-Bは、仕様記述の単位をイベントとし、基礎となる集合論などはBメソッドの考え方を継承する。
本書は、Event-Bの入門書である。また実際に利用するための仕様構築統合環境として、RODINプラットホームの利用方法を解説する。具体的に学べるよう図書館の事例や、組込みとして自動車のドアロック・システムを紹介している。
形式手法や、形式仕様言語を学ぶ技術者や研究者には最適の書である。 -
コンピュータ工学への招待
コンピュータ工学がしっかり学べる
本書は、コンピュータ工学を学ぶ初学者に向けた入門書である。
1章で、コンピュータの歴史や社会との関わりを「工学」という視点から解き明かし、なぜ「コンピュータ」と「工学」を学ぶ必要があるのか理解できるようになっている。
2章以降も、「工学者」としての視点に中心をおきながら、コンピュータを学ぶことができるよう工夫してある。
より深い理解が必要と考えられる内容については、本文の流れを妨げないよう側注を活用し、章末には演習問題を配し巻末には略解を記している。
また、コンピュータネットワークに関しては、「コンピュータ」の視点から、4章コンピュータアーキテクチャと、5章オペレーティングシステムの中で述べている。
コンピュータ工学をしっかり学ぼうと考える初学者には、最良の書籍である。