近代科学社

書籍検索
ジャンル選択

数学

大学数学スポットライト・シリーズ 第8巻

変分問題直接法と解の正則性

著者 立川 篤

著者紹介

「最小作用の原理」に純粋数学が挑む!
変分問題とは,ある汎関数(関数の関数)の最小値を求める問題である。自然現象からビジネスの課題まで、変分問題で扱えるものは多い。
 本書では、数学的に厳密に変分問題を解く際に不可欠な正則性の問題を、本分野最大のトピック「部分正則性」を中心に解説!

電子書籍¥2,750 小売希望価格(税込)

紙の書籍¥2,750定価(税込)

基本情報

発売日 2018年5月1日
本体価格 2,500円
ページ数 192 ページ ※印刷物
サイズ A5
ISBN 9784764905658
ジャンル 数学
タグ 解析学
電子書籍形式 固定型

主要目次

まえがき

0 変分問題とは ― いくつかの例

1 準備
1.1 ルベーグ積分からの準備
1.2 関数解析からの準備
1.3 ヘルダー空間、ソボレフ空間

2 存在定理,オイラー ラグランジュ方程式
2.1 抽象的な枠組みでの存在定理
2.2 最小化列の「収束性」
2.3 凸性と下半連続性
2.4 直接法による存在定理
2.5 オイラー ラグランジュ方程式とその弱解

3 弱解の正則性 線形の場合
3.1 偏微分方程式とその分類
3.2 カッチョッポリの不等式
3.3 差分商による方法

4 弱解の C∧0,α-評価, C∧1,α-評価
4.1 モレー空間とカンパナート空間
4.2 定数係数の場合
4.3 連続係数の場合
4.4 有界係数の場合: 反例

5 逆ヘルダー不等式と Higher Integrability
5.1 準備:カルデロン-ジグムント立方体、ルベーグース
5.2 逆ヘルダー不等式
5.3 Higher Integrability

6 部分正則性
6.1 ハウスドルフ測度・ハウスドルフ次元
6.2 部分正則性
6.3 収束性補題と単調性補題
6.4 特異点集合の次元評価の改良、次元降下法
6.5 そして

参考文献
索引

目次をさらに表示する

著者紹介

立川 篤 (たちかわ あつし)
1979 年 慶應義塾大学工学部数理工学科 卒業
1986 年 慶應義塾大学大学院工学研究科数理工学専攻博士後期課程 修了(工学博士)
1986 年 慶應義塾大学商学部 助手
1988 年 静岡大学教養部 助教授
1997 年 東京理科大学理工学部数学科 助教授
2002 年 東京理科大学理工学部数学科 教授

著者紹介をさらに表示する

類似書籍