Book List書籍一覧
近代科学社の取り扱ってる書籍一覧です
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よくわかる微分積分概論
現在、大学の初年級の学生に対する微分積分の教科書が数多く出版されている。
このような状況で敢えて本書を出版するにあたり、著者三人は、長年にわたる大学での初年級の微分積分の講義経験を踏まえ、解り易さと学生の陥りやすい間違いの是正に特に注意を払って執筆した。
また、高校新教育課程の内容をも検討し、新課程の数学IIまでしか履修していない学生であっても大学の微分積分をやさしく会得できるように留意した。また、多変数関数や空間図形が苦手な学生のために、図をなるべく多く使用した。
さらに、教科書の問題の解答を求める学生の声も取り入れて、本書の間と演習問題の解答をまとめた演習書を別途執筆した。この演習書を併用することにより、本書の内容を確実に会得できると期待される。 -
ソフトウェア工学の基礎 XI (11)
「ソフトウェア工学の基礎研究会」のワークショップの論文集である。 -
参加型社会の決め方
近年、公共事業に対する批判が高まり、その声は国民の空気になりつつあります。それらの批判は謙虚に受け止めなければなりませんが、一方で都市部の社会インフラが国際競争力を失っているのも事実です。
そこで、公正で有効な社会インフラを整備するためには新しいパラダイムを確立する必要があります。それは1990年からの失われた10年強を総括し、その以前のパラダイムから新しいパラダイムへの創造を意味します。すなわち、一言でいえばオペレーショナルマネジメントから戦略的マネジメントへの変更です。
このようなパラダイムに従えば、公共事業採択(優先順位)は代替案の創造と意思決定手法により評価される必要性が認められます。我々はこれまで、以上の用件を念頭に置き、公共事業におけるPI、市民参加型ワークショップの運営などで生じる現実的課題と集団意思決定理論(合意形成モデル)との位置づけを模索し、モデルの応用の可能性と現実的課題の解決のために必要とされる理論研究の方向性について議論を重ねてきました。
本書は、以上のような経緯を経て生まれたもので、種々の分野で「意思決定」を研究・勉強されている研究者や学生、実際の業務で「意思決定」解析等に従事されている人たちのためにわかりやすくまとめたものです。 -
アルゴリズムC
本書は、原書「Algorithms in C」の第3版(第1部から第4部まで)の翻訳で、基礎、データ構造、整列、探索、を扱っている。直感的でわかりやすい説明、アルゴリズムの振舞いを示す数多くの見事な図、簡潔で具体的なコード、最新の研究成果に基づく実用的アルゴリズムの選択、難解な理論的結果のほどよい説明、といった点が本書にも引き継がれている。 -
インターネット時代のコンピュータアーキテクチャ入門
本書は、コンピュータアーキテクチャコースを受講している大学の学部学生、大学院生、さらには高専生や一般社会人も対象読者とし基本的には、コンピュータアーキテクチャの教科書あるいは、他の講座(OSやコンピュータネットワークなど)におけるコンピュータアーキテクチャを理解するためのサブテキストとして使用されることを想定した内容になっている。
この本では、本質的なことがらをまず取り上げ、その考え方について理解し現状の問題点と課題をできる限り定量的に考えるというアプローチをとった。内容は(株)日立製作所に所属していた時から兼任講師として続けている中央大学理工学部情報工学科の学生に講義した「コンピュータアーキテクチャの基礎」(90分を13回分)の講義録をベースに加筆したものである。記述の全内容に関しては、もちろん筆者の個人としての考え方であることをお断りしておく。
本書は第1章において、コンピュータが人間社会において、なぜ必要でかつ重要な道具なのかを説明する。そしてコンピュータを構成するいくつかの要素技術は、ここ数十年間急速な勢いで進化し続けており、その課題について述べる。第2草から第4章では、コンピュータの基本的な動作原理である、情報の表現、コンピュータが理解する言葉の仕様である命令の仕様、ディスクやインターネットなどに接続する入出力の制御方式について述べる。第5章では、インターネットとコンピュータとの関わりについて述べる。最後に第6章では、今後のコンピュータシステムの方向について考察し、創造力を高める最近の手法について述べる。 -
仕事に生かせる 技術者の勉強法
いまから16年まえの1988年4月、「技術系新入社員教育」という演題で、技術セミナーを開催した。技術系社員としての心構え、必要不可欠な基礎知識、自己啓発のための勉強法などを多面的に述べたもので、二日にわたる長時間の独演である。いろいろの会社から予想を超える多数の参加をいただき、会場を大講堂に変更するほどの大盛況であった。参加した受講者はほとんどが新入社員で、無駄話もなしに、すべての人が熱心に聴き入ってくれた。
そのとき、私が強調したのは、大学の勉強はほんの入り口で、これからが本当の勉強だということである。ややもすると、大学での勉強に懲り懲りして、これからはのんびりやろうなどと心得違いをする人がでる。そんな人は間違いなく人生の落伍者になることを知っているので、あえて強調したのである。
そのときの速記録を見ると、社会人としての認識と自覚から始まって、技術者として大成するための心がけに至るまで、技術系社員としての必須項目がほとんど網羅されている。そのいくつかを列記すると、技術者に要求されるチャレンジ精神、技術部門の役割と業務課題、技術情報の集め方、技術データのまとめ方、技術報告書と技術論文の書き方、報告と発表の仕方、実験データの扱い方、科学的管理技術の学び方、ユニークなアイディアの出し方、ハイテクと先端技術への接し方、情報化社会の展望、英会話とパソコンの修得法などとなる。このセミナーはたいへんな好評を博した。
この速記録を見直すと、今日の技術者にもそのまま通用する内容が非常に多く、速記録のままで終わらせるのはいかにも惜しい。そこで、章の構成と内容を徹底的に改変し、一般の技術者にも参考に供するよう、市販書として上梓することにした。この本で著者がとくに強調したいことはつぎの三点で、76歳の著者が体験した自分自身への戒めでもある。
第一は、技術者として、また一般の社会人として、決して独善に走ってはいけないということである。孤島に住むロビンソン・クルーソーならいざ知らず、私たちは多くの人間に取り囲まれて生きている。このことに思いをいたすと、自己中心的な考えから脱却して、上司にも、同僚にも、部下にも、自然と和がとれるようになる。いかに優れた能力の持ち主でも、他人との和がとれない技術者は失格である。
第二は、生涯すべてが勉強で、これだけ勉強すればもう十分ということは決してないということである。それどころか、勉強すればするほど、おのれの知識の少なさに愕然とする。マンガ雑誌を否定するつもりはないが、日進月歩の技術情勢を見ると、とてもマンガを楽しむ時間的余裕はない。生涯学習という言葉があるが、これは技術者にぴったりである。
第三は、効率的な勉強法を探すよりも、努力で補うほうが結局は効率的だということである。どんなに語学力に優れていても、知らない英語は絶対にわからない。それどころか、英和辞典と和英辞典の両方あっても、引けない単語はいくらでもある。嘘だと思ったら、この本の第十二章の末尾の問題に挑戦してみるといい。努力の必要性を思い知らされる。人が一時間で勉強するものでも、三倍の三時間かければ、だれにも確実に修得できる。これが私の信念であり、実行してきた貴重な体験である。
この本では、これらにたいする基本方針と具体的手順を述べている。しかし、それで十分というものではない。あくまでも勉強法であって、それを実行に移すかどうかは読者自身の心がけにかかっている。たとえば、第八草では著者の体験に基づく実験計画法の効用を述べているが、具体的なテクニックには触れていない。読者が勉強したくなる刺激を与えているだけで、読者が専門書を買う意欲にかられたならば、それで目的は果たしている。同じことは多くの章に通じるので、ぜひこの本を出発点として、いっそうの勉学に努めてもらいたい。そして、ひとたび勉強しようと思ったら、決して途中で挫けず、最後までやり通してもらいたい。そうすれば、疑いもなく読者の将来は明るいものとなる。 -
ソフトウェア工学入門
初版からすでに十数年が経過したことにともない、ソフトウェア工学に関する領域も、技術的に大きな変貌を遂げてきた。開発マシンについては、当初は中央集中型による大型コンピュータが全盛だったが、現在は分散ネットワーク対応型のワークステーションやパソコンが主流になっている。コンピュータとのインターフェイスも、文字ベースのCulからグラフィックベースのGulに移行してきており、それらに対応したソフトウェア開発環境も整備されてきている。
このようなことから、今回の改訂にあたっては、オブジェクト指向やビジュアル開発環境など最近の話題についても取り上げるような構成にするとともに、ソフトウェア工学の分野を、できるだけ体系的に捉えられるように心がけた。そのために、本文の中で、該当する参考文献も参照できるように列挙している。
ソフトウェア工学という分野に関心をもち始めた方々や、大学等でソフトウェア工学に関する勉強を始める学生諸君にとって、入門的な教科書になるように心がけたつもりである。 -
ソフトウェア工学の基礎 X (10)
本書は日本ソフトウェア科学会「ソフトウェア工学の基礎」研究会(略称FOSE:Foundation of Software Engineering)が主催する第10回ワークショップの論文集である。 -
オブジェクト指向最前線 2003
ITの普及が急務とされる中、オブジェクト指向技術はその一端を担う技術として、IT革命に不可欠のものと考えられ、最近では、様々なソフトウェアの開発現場に浸透している。
本書は情報処理学会のシンポジウムの論文をまとめたもので、オブジェクト指向技術の有用性、最先端の技法、開発現場での問題点や利点・ノウハウに関する最新の発表をまとめたものである。 -
オートマトン・言語理論の基礎
本書は大学や短大あるいは高専における授業のテキストとして書かれている。
オートマトン・言語理論が扱う題材は多岐にわたるが、本書では思い切って根本的な問いと課題に題材を絞り、その分丁寧にわかりやすく説明することとした。これらの問いと課題に答えていく中で、計算機科学あるいは情報工学の基礎としてのオートマトン理論並びに形式言語理論の持つ考え方が理解でき、その美しさと面白さを十分に味わうことができるからである。本書が扱うのは理論であるが、本文中に証明は一切ない。わかりやすさのために厳密さを犠牲にした訳ではない。考え方を理解するのに必要なのは多数の例とわかりやすい説明とをもとに学生・生徒諸君が自分で考えることであり、証明は不要だからである。
大学や短大・高専で学ぶ1人でも多くの人がオートマトン・言語理論の基礎を理解し、モデルを用いて推論することの美しさと面白さを体得することによって、ますます進展する高度情報化社会で伸びていくための素養を身につけていただきたい。本書が少しでもその役に立てば幸いである。
※本書の講義資料は、ページ下のサポートから入手できます。