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2025年度 秋の教科書採用ランキング

2025年度 秋の教科書採用ランキング

2025年度後期に教科書として採用された書籍のうち、採用冊数の順に20位までご紹介いたします。

第1位 はじめての離散数学

 本書は、多くの大学で教科書採用を頂いている著者の集大成といえる書である。すでに、刊行前にして多数の大学で来年度の教科書指定をいただいており、読者からの支持の証左ともいえる。

現代の学生気質とそのスキルにマッチするよう次の工夫がされている。
・前提知識 高校数学2Bまで
・演習問題を多数掲載
・演習問題の解答も完全解に近いものを掲載←独習も可能
・12章で各章基本8頁構成←半期でも通年でも利用可能
・見開き2頁で項目をまとめる
・本文記述を簡潔にし、補足的内容は側注に記述
・数式を丸暗記するのではなく、その本質を理解することにより、数式を実際に利用する局面で戸惑わない。

第2位 オートマトン・言語理論の基礎

本書は大学や短大あるいは高専における授業のテキストとして書かれている。
オートマトン・言語理論が扱う題材は多岐にわたるが、本書では思い切って根本的な問いと課題に題材を絞り、その分丁寧にわかりやすく説明することとした。これらの問いと課題に答えていく中で、計算機科学あるいは情報工学の基礎としてのオートマトン理論並びに形式言語理論の持つ考え方が理解でき、その美しさと面白さを十分に味わうことができるからである。

本書が扱うのは理論であるが、本文中に証明は一切ない。わかりやすさのために厳密さを犠牲にした訳ではない。考え方を理解するのに必要なのは多数の例とわかりやすい説明とをもとに学生・生徒諸君が自分で考えることであり、証明は不要だからである。
大学や短大・高専で学ぶ1人でも多くの人がオートマトン・言語理論の基礎を理解し、モデルを用いて推論することの美しさと面白さを体得することによって、ますます進展する高度情報化社会で伸びていくための素養を身につけていただきたい。本書が少しでもその役に立てば幸いである。

※本書の講義資料は、ページ下のサポートから入手できます。

第3位 ソフトウェア工学

基礎の基礎から形式手法まで、シッカリ学べる!
 本書はソフトウェア工学の全体像をつかむための地図である.著者たちが企業や研究所で経験した「よい設計なくして,よいソフトウェアは望めない」という経験値を先人たちの知見と併せて一冊の書籍としてまとめた.
 大学でソフトウェア工学を学ぶ学生には教科書として,企業で設計に携わる技術者にとっては参考書として活用できるように設計している.
 分からない点や疑問な点を素早く探せるように,索引と傍注をリンクさせてレファレンス性を高めている.さらに傍注にはソフトウェア設計のヒントとなる事項を取り上げピンポイントで解説している.
 今や社会基盤となった情報システムの中核であるソフトウェア工学を,しっかり学ぼうとする初学者やより確かな知識を得ようとしている読者には,まさに座右の書である。